こんにちは!公認会計士受験生のウタです!
今回は「日商簿記検定2級に1か月で合格する方法」について紹介します。
みなさんの中にも「簿記3級をとったから次は2級に挑戦したい」、「2級になってから急に難しくなって勉強の仕方がわからない」と感じている人は多いのではないでしょうか?
実は私も3級は1週間で合格することができたのですが、2級の範囲を理解するのには結構な時間がかかりました。
2級からは新たな試験範囲が加わっているので、その中には少し難しい内容も含まれていることは事実です。
そのため、間違った勉強を続けていると合格までに長期間かかってしまいます。
しかし2級も正しい理解という土台があれば、短期間で効率的に勉強を進めることができます。
実際に私が勉強を開始してから1か月で合格した勉強方法があるので、今回はそれを紹介していきます!
この記事はこんな人にオススメ!
目次
3級と比べて2級が難しく感じる理由
商業簿記に難しい論点が含まれている
簿記3級の試験では、基本的な仕訳をすることが試験範囲の中心でした。
しかし2級からはより難しい内容にまで踏み込んだ試験問題が出題されます。
その中でも多くの人が1度はつまずくのが連結会計です。
連結会計は親会社と子会社を1つの組織とみなして、複数の会社全体の財政状態や経営成績を開示するために行われます。
そしてこの連結財務諸表を作成するために必要なのが連結修正仕訳です。
この前提を頭に入れないで連結修正仕訳だけを覚えようとすると、何をやっているのか分からなくなってしまうので注意が必要です。
他にも本支店会計や銀行勘定調整表、株主資本等計算書などの新しい論点が試験範囲に加わります。
そのため連結会計と同様に、それらの論点が何を意味しているのかという理解を大切にして、この先の勉強を進めていってください!
工業簿記が試験範囲に加わる
商業簿記と工業簿記では、それらを行う目的が異なるので、それらがどう違うのかを理解していないと勉強をする上で混乱を招きます。
具体的には、主にモノを仕入れて外部に販売する商業簿記に対して、仕入れたモノを当社でさらに加工してから販売するのが工業簿記です。
そのため工業簿記においては、当社で加工をするためにかかった原価の分だけ、仕入れたモノと販売するモノの原価が異なります。
そのことによって、新たに自分たちが販売するモノの原価がいくらなのかを計算し直さなくてはなりません。
このように販売するものの原価がいくらなのかを計算するのが原価計算であり、日商簿記検定2級で出題される工業簿記の試験範囲となっています。
このように商業簿記と工業簿記とでは、それらを行うための目的が異なるので、この違いを理解しておかないと一向に勉強が進みません。
機械的に計算の型を覚えるのではなく、今自分が何を計算しているのかという具体的なイメージをもって勉強を進めてください。
遠回りしない正しい勉強法
商業簿記の難しい論点の理解を深める
簿記3級のときはある程度の理解があれば、仕訳の暗記で試験の合格点をとることができました。
しかし2級からは連結会計や本支店会計などの難しい論点が加わります。
最終的に暗記をすることはもちろんですが、とにかく理解を深めることに時間を使ってほしいです。
逆にいうと一度理解を深めてしまえば、あとは3級のときのように、それらを定着させると正しい会計処理ができるようになります。
工業簿記が必要とされる理由を理解する
3級と比べて2級が難しく感じる理由でも説明しましたが、商業簿記と工業簿記ではそれらが必要とされている理由が大きく異なります。
まずこのことを理解しないと、それぞれの論点で丸暗記をしたり計算の型を覚えるだけになってしまうので注意が必要です。
そのような勉強をしていると、問題の問われ方が異なったときに解けなくなってしまう可能性があります。
日商簿記検定2級の工業簿記では、試験範囲のほとんどが原価計算です。
まずはなぜ原価を計算する必要があるのかを理解して、それを前提により実態に即した原価を計算する手法にはどんなものがあるのかを学んでいきましょう。
また原価計算以外にもでCVP分析という論点がありますが、ここでは原価を越えた利益を得るための販売量などを計算していきます。
どちらも一度理解してしまえば、どんな問題形式で出されても解答できるようになるので、全体像をつかむことに時間をかけてください!
実際に問題を解いてみる
上記の2つの理解を深め、そのためにどのような処理が必要なのかを学習したら、実際に問題を解いてみましょう。
インプットがある程度終わったら、手を動かすことが重要です。
過去問5年分くらい解けば、十分なアウトプットができると思います。
これまでに説明したことが正しくできていれば、実際に問題を解くことはそれほど難しいことではなく、スムーズに進めることができるはずです。
また過去問を解くことはもちろんのこと、そこで間違えた問題を復習することに時間をかけてください。
どうしても問題を解くのが難しかったり、解答を見てもなぜ自分が間違えたのかわからなければ、インプットが足りないのかもしれません。
もう1度自分の苦手なところを中心に、テキストを用いて復習していきましょう。
試験合格までのスケジュール
資格試験の勉強においては、スケジュール管理も非常に大切です。
これから私が1か月で日商簿記検定2級に合格した時の、勉強スケジュールを紹介していこうと思います!
この1か月の中には簿記3級に合格するための1週間も含まれているので、残りの3週間で合格を目指して頑張ってみましょう!
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11~7日目
最初の7日間は日商簿記検定3級に合格するための勉強をします。
既に日商簿記検定3級に合格している人は、8日目以降の勉強を進めていきましょう!
まだ合格していないという人は日商簿記検定3級に1週間で合格する方法も参考にしてみてください!
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28~20日目
ここからが日商簿記検定2級に合格するための勉強です。
商業簿記と工業簿記を1日ずつ交互にして、時間をかけてテキストの読み込みをしていきましょう。
それぞれ1日で1周することを目安にしていくのがおすすめです。
テキストの読み込みを何周かしてある程度の理解ができたと思ったら、回転数を上げることを意識しましょう。
この場合の目安は、2つのテキストを1日で1周することがおすすめです。
理解しても初めのうちはすぐに忘れてしまうので、反復して知識が定着するようにしましょう。
また余裕のある人は、テキストに載っている練習問題を解いてみても良いかもしれません。
そうすることで、自分がわかっていないところが明確になるので、よりインプットの質も上がります!
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321~30日目
テキストの読み込みは継続しながら、過去問を解くことに挑戦してみましょう。
そして過去問は解いたら終わりではなく、間違いの直しにも時間をかけてください。
最初は合格点が取れなくても大丈夫です。
問題が解けない原因は理解不足や暗記不足もありますが、単純に問題形式に慣れていないだけの場合もあります。
間違えたところを中心に復習しておけば、問題を解くことを繰り返すうちに自然と点数が上がてくるはずです!
まとめ
今回は「日商簿記検定2級に1か月で合格する方法」について紹介していきました!
日商簿記検定2級の試験は3級のときと比べて合格率も低くなり、確実に難易度が上がっていることは事実です。
また商業簿記に加えて、工業簿記の勉強もしなくてはならないので大変だと思います。
しかし時間はかかるかもしれませんが、理解をおろそかにしなければ必ず合格できるので大丈夫です!
日商簿記検定2級に合格すれば履歴書にも書けますし、学べる分野もさらに広がっていくので、これからも頑張っていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!